> 連載コラム > 大切な経済指標を抑えよう!


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1.大切な経済指標を抑えよう

・今日のレッスン概要
○ 指標をしっかり理解しよう。
○ 米国の指標は最重要。
○ 変化率と水準を見る。
○ 大切な指標は変わる。大切な指標を教えてくれる人を探そう。

2.経済指標を抑えよう

弊社のホームページでは経済指標カレンダーを掲載しています。ただ、その数字をなんとなく見てしまっているということがあるのではないでしょうか。今回の『教えて、ショウさん!』ではそんな経済指標の重要度と、その数字が何を伝えているのかを数回にわたって解説していきます。その指標の中でも重要視されるのは、米国の経済指標です。為替のみならず、世界にもっとも影響力が大きいのが米国だからです。
解説動画
3.指標を見る前に知っておきたいこと。

指標を見る上で大切なことは、変化率と水準です。そして短期の取引か、中長期の取引かでこれは変わってきます。

短期の場合には、市場の予想に対してどれぐらい変化の幅(変化率)があるかを見ます。予想通りの結果であれば、そのことを見越して参加者はポジションを取ったりしていますから、相場は動きません。(このことを織り込むといいます。)しかし予想より大きくずれると、参加者が驚いて市場も大きく動きやすくなります。(この驚くことをサプライズといいます。)市場参加者は人間ですから、予想とずれるとビックリしてしまうのです。

 中長期の場合には、一回一回の指標がどうなったかというよりも、今までどういう推移をしてきたか、今その指標は経済の状態をどのように表しているのかという、変化率と現在の水準が大切になってきます。経済の状態の流れが重要なのです。

4.重要な指標は変わる。

次回から一つ一つの指標について解説していきますが、常に重要視されるものと、その相場の状況によって注目される指標がある、ということを覚えておいてください。特に大切なものは『景気』と『物価』を示すもので、これはGDP、消費者物価指数(CPI)、雇用統計になります。対して特殊事情、例えば2007年からのサブプライムローン問題の時には、住宅市場の低迷が心配されて、住宅関連の指標に注目が集まりました。となると、今の市場は何に着目しているのか?を知る必要が出てきます。ひとつの方法は実際の市場に精通した人の話を聞くことです。現在の相場の注目を知ることで、自分はどの指標をどう見たらいいのかもわかってくると思います。

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