マネーの公理 スイスの銀行家に学ぶ儲けのルール
副題にありますように、スイス人の銀行家の方が書かれた投機についての本です。
あえて『投機』と書いたのは、著者自身がこの本を広い意味での「賭け」についての本である。としているからです。
そのため、「本書は、賭けて勝つための本である。」「人生はすべてギャンブルである」など、少々過激なことも書かれています。
ただそれとあわせて「本書で紹介する『チューリッヒの公理』はすべてリスクとそのマネジメントに関するものである」とも書いてあるだけあって、
紹介されている12の公理はどれもむやみやたらと危険に身をおくということではなく、具体例をもった、リスクをコントロールする方法です。
ちなみに本書は、先日ご紹介した『デイトレード』の著者、林康史氏が監修をしており、あとがきを書かれているのですが、
ここで林氏は投資家とて有名なラリーウィリアムズ氏も、この本を年に一回は読み返すということを紹介しています。
それだけ得るものが多い本だということかと思います。
ただ、具体例を挙げているとはいえ、売買をする上での必ず儲かる方法などが書かれているわけではありません。
この本を読んだ上で勉強する必要が必ず出てくるのですが、それでもラリーウィリアムズに年一回読み返すといわせるだけの、
魅力的で普遍的な内容が詰まった一冊です。
マネーの公理 スイスの銀行家に学ぶ儲けのルール
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