生き残りのディーリング決定版―相場読本シリーズ
為替だけではなく、相場全般に関する解説書です。目次は以下のようになっています。
第1章 価格変動の本質
第2章 自己資本金の本質とそのリスクを理解する
第3章 機先を制す
第4章 見切りと再起
第5章 相場というビジネス
これら各章に沿って、相場で勝負する上でのポイントを100のアドバイスとして紹介しています。初心者の方は第1章から読むことで相場の本質や、
相場とはないか?という部分が理解できるように作られています。(注釈を入れての用語解説もあるため、わかりやすくなっています。)
また、知識のある方は、100のアドバイス一つ一つが独立した内容になっていますから、興味のあるタイトルから読み進めること、拾い読みすることも可能です。
著者の矢口氏はプロフィールにもありますように、現場叩き上げいう言葉がふさわしい人物です。
正に切った張ったの世界に身を置いた人だけあり、荒っぽい言葉ではないけれど、熱のこもった解説、フレーズが数多く出てきます。
相場に取り組んだことのある方であれば、その臨場感から思わず引き込まれるのではないでしょうか。
「今日から一日一項目ずつ読み込んで、相場観を磨こう!」という気持ちになる本です。
※以下、本書から引用
・「相場は勝負事です。人と同じことをやっていては勝てません。元来、孤独なものなのです。怖いからこそ、儲かるのだといえます。」(P85)
・「相場が逆に行って、慌てたりうろたえたりするのではプロとして未熟です。」
・「買ったものが値下がりしたということは、自分の判断のあやまちを、相場が教えてくれたのです。」
生き残りのディーリング決定版―相場読本シリーズ
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